ここから以下は「ひぐらしのなく頃に」鬼隠し編~皆殺し編までのネタバレになっています。
未プレイの方は読まないよう気をつけてください。
「ひぐらしのなく頃に」の全編を通しての黒幕は「東京」と呼ばれる政治組織でした。
これも「鬼隠し」から「罪滅ぼし」までの間、存在が確認される記述がなく「皆殺し編」において唐突にその存在が明かされましたので、推理は不可能です。
「暇潰し編」において大臣の孫を誘拐した「組織」が登場しましたが、その組織はどうも園崎家であったかのようなほのめかしがされていましたし、てっきり園崎の犯行だと思い込んでしまいましたが、「罪滅ぼし」で魅音が「大臣誘拐は園崎伝統のブラフでいかにも園崎が手を下したかのようにふるまった」と圭一に話しているので「あれは園崎ではなく、別の組織の犯行だった」ということに気づけば真相に迫れた、ということになりそうです。
つまり部活仲間である魅音を信じればよかったわけですね。
疑心暗鬼に囚われて園崎(魅音やお魎)を疑えば真相から遠ざかる。
[雛見沢にはかつて園崎とは無関係のなんらかの武装組織が存在し、それは昭和58年においても村に潜伏している可能性がある。]
というところから推理を進めれば真相に近づけたということになりそうです。
で、この謎の組織「東京」ですが、「皆殺し編」のオープニングでの精神世界にいる上位存在の梨花の語る「ルールX、Y,Z」の中のルールYに関わるものでした。
ひぐらしの各シナリオは不確定要素である「疑心暗鬼に囚われた誰かが凶行に走る」というルールxに焦点がおかれた物語であったため「どのシナリオでも確実に起こる強い意思の関わるルールY」についてはわからないことばかりでしたが、ルールXとは関わらないか、あるいはルールYこそが奔流でそこから派生するルールXは支流にすぎないとほのめかされます。
ルールYの全貌というのは「皆殺し編」をクリアした後でもまだ見えてきていませんね。
ルールYには「東京」という不穏な政治組織の犯行であるということがわかっただけです。
強い意思の元でどのシナリオにおいても確実に発生するルールYとは
「綿流しの夜に富竹さんが喉を掻き毟って死ぬ」
「鷹野さんが行方不明になった後、焼死体が岐阜山中で発見され歯形の照会から鷹野さんであるらしいと思われる」
の2つです。
このルールYは、その後2つに分岐します。
梨花ちゃんが祭具殿の前で腹を裂かれて殺された場合は、その後「雛見沢大災害」が発生する。
しかし「綿流し編」、「目明し編」のように梨花ちゃんが詩音に殺される、あるいは自害した場合は「雛見沢大災害」は発生しない。
つまり「富竹さんの死」「鷹野さんの失踪(高野さんと思われる死体の発見)」と「梨花ちゃんが祭具殿で何者かに腹を裂かれて殺される」は直線で結ばれており、その結果として「雛見沢大災害」が発生するが
梨花ちゃんが「祭具殿で腹を裂かれる」以外の死に方をした場合は「雛見沢大災害」は発生しません。
梨花ちゃんの「祭具殿で腹を裂かれて死ぬ」以外の死はルールYによってイレギュラーであったということです。
そしてルールYを引き起こしていたのは「東京」という政治組織でした。
さかのぼると昭和54年から5年間続く「雛見沢連続怪死事件」すなわち「オヤシロ様の祟り」も「東京」の犯行であったらしいです。
もっとも梨花ちゃんは「その中のいくつかに東京が関わっている」という言い方をしていたので5つの事件全てが東京の犯行ではないかもしれません。
「皆殺し編」で確認できるのは第1の事件「工事現場監督バラバラ殺人事件」と、5年目の「富竹さん喉掻き毟りー鷹野さん失踪ー雛見沢大災害」までが「東京」の手によるものです。
「東京」は「雛見沢症候群」という雛見沢村だけで確認される風土病を「軍事目的で使用できないか?」と考え研究していた過激な組織です。
戦前の軍事国家として日本を再建しようと企んでいたようです。
テロリストであると思うのですが作中にそうした軍国主義思想は時代と共に薄れ、今は時代に即した平和路線に進んでいる、という記述があり、テロではなく民主的政治組織であるかのように感じられますが、実際のところどうなのかわかりません。
現に「雛見沢大災害」はテロ行為でありましたし。
ただ国家の中枢も「東京」の存在は知っておりテロ組織ではなく、政治組織として認識していたような記述がありますので「表向きは政治組織、その裏かあるいは内部の反乱分子はテロ思想の持ち主」ということなのかもしれません。
「東京」は「雛見沢症候群」の研究のため表向きは一般の診療所のような研究施設を建設します。
これが入江診療所であり正式には「入江機関」という研究設備および研究団体。
入江監督は「東京」の構成員ではなく「東京」に雇われた病理研究家。
鷹野さんは実は一介の看護婦ではなく、「東京」の上級幹部であり、入江機関の監視、運行を行っていた。
鷹野さんの配下には「山狗」と呼ばれる武装実働部隊が存在し、おそらく人体実験目的で村人を誘拐していた。
もちろん鷹野さんの指示の元に・・・・・つまり一連の「オヤシロ様の祟り」は鷹野さんの命令で「山狗」が隠密に行っていた犯罪である。
そして「東京」の本部へ「入江機関」の研究成果を伝える監査役が富竹さんであった。
毎年、雛見沢を訪問し、入江監督から「雛見沢症候群」の研究がどこまで進んでいるかを聞き、それを本部に伝える役で、「入江機関」の監査という役割は鷹野さんと同じく2人は同じ組織の同僚であった。
「雛見沢症候群」を軍事兵器として開発しているのか、風土病の根絶を目的にしているのかはわからない。
が、この研究そのものが極秘に行われているものであり、入江監督、鷹野さん、富竹さんはその本来の姿を隠し、あくまで医者、看護婦、アマチュアカメラマンという隠れ蓑を纏い村で行動している。
唯一、部外者でありながら「東京」の存在を知り、入江以下「東京」に関わるものたちの本当の姿を知るのは梨花ちゃん。
梨花ちゃんはこの雛見沢症候群の研究における重要なキーとなる存在で、同意の上で入江に協力している。
梨花ちゃんは「東京」の目的は雛見沢症候群の治療法の発見と極秘裏に風土病根絶することであると思っているようだ。
ルールYがなにものかの犯行であるとは思っていたものの「東京」こそがその実行犯であったとは梨花ちゃんは思っていなかった。
富竹さんの喉を掻き毟って死ぬという「雛見沢症候群の末期症状」と同じ死に方から、容易に「東京」との関連を予想出来るはずなんだけど、なぜかそうは思わなかった。
ちょっと説得力が無い。
ルールYを引き起こしていたのは「東京」であり、その主犯は鷹野さん。
「東京」内部での派閥抗争がその裏にある、とほのめかされているが、それだけではすまない鷹野さん個人の「狂気」が裏に隠れているように思えてならない。
鷹野さんは「東京」の派閥争い、あるいは「東京」という組織まるごとを自身の狂気、「みずからが祟りを下す神となること」、に利用しているだけなのではないだろうか?
それはおそらく次回作「祭囃子編」において明かされるのだろうと思うが・・・・。
事実、鷹野さんが行った富竹さん殺害、入江機関の壊滅、梨花ちゃん殺害、雛見沢大災害の動機が不明。
鷹野さんの最終目的が雛見沢大災害であったとは思うのだが、「東京」が雛見沢村を火山ガス発生に偽装した毒ガステロ「終末作戦」を実行したその思考過程がよくわからない。
鷹野さんの弁では「東京」の派閥争いに勝利するため、「東京」での権力掌握を目的とした集団が「裏切った」ということらしいが「雛見沢壊滅」が「東京における実験掌握」とどうつながるのか不明。
しかし鷹野さんの後ろに潜む東京の1派閥は富竹さんの殺害、入江所長の失脚、雛見沢でのテロが組織における権力掌握に繋がると考えているらしい。
この辺よくわからないのでもう1度ゲームをやりなおして、実情がわかる記述が無いか調べてみる。
富竹さんの死は雛見沢症候群の病原体注射による幻覚発生と喉にかゆみを覚える症状発生によるもの。
鷹野さんの焼死体は偽装されたもの(検察による死亡時刻のズレは死体が鷹野さんではないため)
入江所長の自殺は組織に裏切られたことから自殺したのか、破棄したはずの雛見沢ウィルスが使われていたことから自身に責任追及が及ぶことを苦にしてか、あるいは鷹野さん指示の元、実動隊「山狗」が自殺に見せかけて殺したのかはわからない。
いずれにしても入江監督は鷹野さんの裏切りにより死に至らしめられた。
そして鷹野さんは梨花ちゃんに魔の手を伸ばすのだが・・・・・・・。
梨花ちゃん殺害の動機とか意味はなんだかよくわからない。
梨花ちゃんを「殺すことによって「東京」が「毒ガステロ」に踏み切る、ということらしいのだが・・・・。
その流れは
「梨花ちゃんが死ぬと村人全員が発狂」
「パニック発生からの国防のためというより細菌兵器の研究、開発が諸外国に知れ日本が国際的に避難されることを避けるために政府は雛見沢の滅菌を行う」
「ガス災害に見せかけた毒ガステロ」
「真相は闇の中」
ということらしいんだが・・・・・・・。
「梨花ちゃんが死ぬと雛見沢の住民が全員発狂する」というのは明らかに間違い、思い違いである。
梨花ちゃんは「綿流し編」、「目明し編」で死んでいるが、その後村人全員が発狂してパニックになるなんてことはなかった。
だから鷹野さんはそれを死っていたのか村人が発狂すると思い込んでいたのか知らないけど、国に毒ガステロを行う許可を得るために「梨花ちゃんが死んだからパニックが起こるぞ」と脅したのだ。
すなわち雛見沢の住民皆殺しが鷹野さんの目的だったわけだが・・・・・。
雛見沢の壊滅が「東京」の反乱分子による派閥の目的だったのか、あるいは鷹野さん個人がやりたかったことなのかよくわからない。
けど、どうも祟りを下す神になることに執着していた鷹野さん個人が「東京」の反乱派閥をコントロールして「雛見沢壊滅」-「終末作戦」決行を促したように思えてならない。
とにかくルールYは政治組織を語るテロ集団による犯行であり、その実行役に抜擢されたのが鷹野さん。
しかし、そのテロ組織さえも巧みに操りコントロールしていたのが鷹野さんであり、その目的は自身の「神になる」という狂気実現のため、という線が濃厚である。
長くなってきたのでここまで。
次は「雛見沢症候群」の疑惑について書きます。